未経験エンジニア転職して1年でやらかした5つのこと|文系営業からの転職組が正直に書く
文系営業から独学8ヶ月でエンジニア転職して1年。勉強をやめた、年収交渉しなかった、フリーランス移行を急いだ——後悔した5つのことを正直に書きます。これから転職する人・転職直後の人へ。
※当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。記事内のリンクから商品を購入すると、当サイトに報酬が支払われることがあります。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
「文系でも、営業でも、プログラミングを独学すれば転職できる」
正解です。実際に僕がそうだったので。
でも——「転職できたこと」と「転職後に活躍できること」は全然別の話だと、転職してしばらく経ってから痛感しました。
1年と言っても正確には11ヶ月半。2026年の5月、GW明けに書いています。「エンジニア転職って実際どうだった?」と聞かれることが増えてきたので、成功談ではなくやらかしたことを中心に書きます。転職前の自分に届けたい内容です。
(書いてたらコーヒー冷めた)
前提:僕の転職の状況
簡単に背景を書くと。
大学は文系(法学部)→卒業後3年、都内のメーカーで法人営業→28歳で独学を始め、約8ヶ月でWeb系のスタートアップにフロントエンドエンジニアとして転職。
独学時代はHTMLから始めて、JavaScript、React、TypeScriptという順番で学びました。具体的な独学の進め方はプログラミング独学ロードマップに書いています。転職活動時の技術力は「Reactでシンプルなポートフォリオが作れる程度」。正直、自分でも「これで受かるの?」と思ってました。
結果的に受かったのは運が7割、準備が3割だったと今でも思っています。
やらかし1:転職した瞬間に勉強をやめた
これが最大のやらかしです。
独学期間中は毎日平均2〜3時間、コードを書いていました。「転職できたら勉強が終わる」という感覚があったのか(今思うとバカです)、内定もらった日からびっくりするほど勉強しなくなりました。
で、入社2ヶ月目。先輩エンジニアに、こう言われました。
「このコード、なんで useEffect の依存配列にここ入れてないの?」
…答えられませんでした。
「Reactでポートフォリオが作れる」と「実務レベルのReactが書ける」の間には、見えないけど深い溝があるんです。コードで言うなら、ユニットテストのないコードと、テストを見越して設計されたコードくらいの違いです。
今の自分ならこうする: 転職後の最初の3ヶ月は「インプット量を減らすのではなく維持する」を意識する。実務で出てきたわからない単語を全部メモして、週末に深堀りする。独学中の脱落を防ぐコツで書いた「週1振り返り習慣」は転職後も有効でした。
やらかし2:「説明力」の重要性を甘く見てた
技術力より大事なものがある、と頭ではわかってたんですが、実感するまでに時間がかかりました。
エンジニアって「コードを書く仕事」だと思ってませんか?
実際は「コードを通じてコミュニケーションする仕事」でした。
- 「このPR、なんでこういう設計にしたの?」→説明する
- 「このバグ、いつ直せそう?」→見積もりを出す
- 「この機能、どう実装するのがいい?」→提案する
つまり、言語化する力が常に求められる。これ、営業時代にあった力のはずなんですよね。なのになぜか「エンジニアになったんだから技術だけ磨けばいい」と思い込んでいた。
転職して5ヶ月目くらいに気づいて、「コードを書く前に1回文章で設計を書く」習慣を始めました。Notionに「今日実装したこと・なぜその設計にしたか」を記録するだけ。でもこれが効いた。半年後には、コードレビューのコメントが格段に減っていました。
プログラミング的に言うと、「アウトプットの質は、インプットした概念の理解度と正比例する」という感じです。
やらかし3:年収交渉を全くしなかった
「未経験なんだから、提示額を受け入れるしかない」と思ってました。
入社後に知ったんですが、同期のエンジニアの1人が、同じポジションで僕より年収が14万高かった。その人は「交渉しただけ」だったらしい。
これは単純に情報不足でした。交渉の余地がある会社とない会社があるし、未経験でも交渉できるケースはある。特に「スキルセットが会社のニーズと合致している場合」は、むしろ交渉すべきです。
(ちょっと話逸れるけど、「未経験は値段交渉するな」みたいなツイートをよく見るけど、あれは全員に当てはまる話じゃないと思ってる。)
エンジニアの年収相場感はWebエンジニア給与・年収ガイドでまとめています。転職前に相場を知っておくだけで、交渉の土台が全然違います。
今の自分ならこうする: 転職サイトやオファー比較サービスで「このスキルセット・この職種の相場」を調べてから面接に臨む。提示された額より「自分の希望額」を先に持っておく。
やらかし4:「未経験だから」と自分を安売りした
3番と重なりますが、これはメンタルの話。
「未経験なんだから、文句を言ってはいけない」 「未経験なんだから、残業しても仕方ない」 「未経験なんだから、辛い仕事も断れない」
この思考パターンが、入社後9ヶ月続きました。
端的に言うと、消耗していました。
「未経験」というラベルは、確かに転職時には現実的な制約です。でもそのラベルをいつまでも自分に貼り続けてはいけない。コードを書く量と質が上がっている以上、「未経験」は数ヶ月で更新されるべきスペックです。
やらかし5:フリーランス移行を急ぎすぎた
正確には、「急ごうとして、先輩に止めてもらった」話です。転職して7〜8ヶ月目くらいに「もうフリーランスいけるんじゃないか」と思い始めました。
実際のスキルレベルは、「ReactでCRUDアプリが作れる」「TypeScriptの基本的な型は書ける」程度。フリーランスエンジニアガイドで書いているんですが、フリーランスで求められるスキルはこれとは別次元の話です。
フリーランスエンジニアとして働くリアルも読んでから、改めて「まだ早い」と判断しました。
フリーランスエンジニアの先輩に相談したら、こう言われました。
「現場でゼロからAPI設計を任されたことある? Docker環境作ったことある? チームのCI/CDに触ったことある?」
全部「ない」でした。
「それ全部経験してから来い。今行くと消耗するだけだよ」と言われ、正直ムッとしました(笑)。でも今振り返ると、あの時止まって正解でした。フリーランスで求められるのは「動くものが作れる」だけじゃなく、**「問題を自分で特定して解決できる」**力。それには、良いチーム環境で揉まれる時間が必要でした。
まとめ:転職後の「本当の勝負」は、転職後から始まる
転職前→独学→転職という流れを初心者からエンジニアへのロードマップで詳しく書いてるんですが、振り返って思うのは、転職はゴールじゃなくてスタートラインだということ。
5つの失敗をまとめると:
- 転職後も学習を続ける(むしろ加速する)
- コミュニケーション・説明力を磨く
- 年収交渉は「権利」として行使する
- 「未経験」ラベルは半年で更新する
- フリーランスは実務経験を積んでから
「自分も転職を考えてる」「転職直後で不安」という人に向けて書きました。具体的な独学の進め方はプログラミング独学ロードマップを、転職活動の苦労については独学就活の葛藤に書いています。
転職して1年弱。エンジニアになってよかったと思っています。ただ「よかった」と言えるようになるまでには、今回書いたような失敗と、それを乗り越える時間が必要でした。
この失敗が誰かの「あるある」として届けば、書いた意味があります。
よくある質問
Q: 未経験エンジニアが最初に入る会社、規模はどのくらいがいいですか?
A: 個人的には10〜100人規模のスタートアップが最も学べると感じています。大企業は分業が進みすぎて経験の幅が狭くなりがちで、零細はメンターがいない場合があります。スタートアップは「なんでもやる」環境で、入社1年で多様な経験が積めます。ただし会社の財務状況を確認することは必須です(未経験だからと見落としがち)。
Q: 文系出身のエンジニアって、理系出身と比べて不利ですか?
A: 僕の実感では、技術習得速度は確かに理系出身の方が速い傾向があります。ただ、コミュニケーション力や「ユーザーの視点」は文系出身の方が強い場合があります。長期的には不利はないというのが結論です。エンジニア転職の始め方で文系転職の詳細を書いています。
Q: プログラミングスクールなしの独学でも転職できますか?
A: できます。ただし「スクールなし独学は3倍難しい」と感じていて、挫折率は高いです。何度か挫けそうになった経験がありますが、コツは「何かを作りながら学ぶ」こと。チュートリアルを終えて「作れる感覚」になってから、自分のポートフォリオを作り始めると良いです。スクール選びが気になる人はプログラミングスクール比較2026も参考にしてください。
Q: 転職後のギャップで一番辛かったことは?
A: 「わからないことがわからない」状態が続いたことです。独学中は「何を学べばいいか」が比較的明確でしたが(教材があるので)、実務では「今自分に何が足りないか」が見えにくい。週1で先輩に「最近の自分の課題を教えてください」と聞く習慣を始めてから、改善されました。
Q: 転職後に後悔した人は多いですか?転職自体は正解でしたか?
A: 「後悔した」と「転職して良かった」は両立します。後悔は失敗の話で、転職自体は今でも正解だったと思っています。正確に言うと「もっと準備してから転職すればよかった」という後悔です。転職したこと自体への後悔はほぼゼロです。
追記(2026/05/15): この記事を書いてから、いくつかDMで「フリーランスはいつ目指しましたか?」と聞かれました。結論から言うと、転職後1年半〜2年が目安だと思っています。「フリーランスエンジニアの現実」についてはフリーランスエンジニアガイドにまとめています。自分もまだ模索中です。